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回帰性リウマチについて教えてください。

相談: (30歳 女性)
私の母の友人が、回帰性リュウマチという病気にかかっているそうです。このリュウマチの症状、治療方法などについて教えて頂きたいのですが。
回答:痛風科 教授 大山 博司
回帰性リウマチは、リウマチと名前が付きますが、一般的にリウマチ(慢性関節リウマチ)と呼ばれるものとは、異なる病気です。

回帰性リウマチは、発作性に関節炎を繰り返す疾患で、他の疾患との鑑別が重要であり、診断がなされれば治療は比較的単純であり、予後も一部を除いて悪くありません。症状としては、関節痛,関節腫脹を認め、多くの場合関節部位の発赤を伴います。通常、関節炎は、1‐3日から1週間以内で自然に消退します。好発部位は、手指関節,手関節,肘関節,肩関節,足関節,膝関節であり、時に股関節にも出現します。単関節炎を繰り返す場合が多いのですが、2‐3か所に同時に関節炎を認める場合もあります。運動あるいは飲酒などの後に関節炎発作が出現する場合もありますが、誘因を伴わないことも多いようです。午後あるいは夕方に出現することが多いとされています。関節痛を生じる前に関節に違和感を生じることも特徴です。男女比は、ほぼ1:1です。

診断は、上記の特徴的な症状を認め、他の関節炎を伴う疾患を否定することによってなされます。鑑別の対照となる疾患としては,痛風,偽痛風,慢性関節リウマチが主なものです。慢性関節リウマチでは,多発性の慢性関節炎が認められるのが普通ですので、発作性の関節炎を繰り返す回帰性リウマチとは容易に鑑別することが可能です。しかし,回帰性リウマチの症状が慢性関節リウマチの初発症状である場合があり、特に女性では慢性関節リウマチへの移行の可能性も念頭に経過観察する必要があります。

治療方針としては、回帰性リウマチの状態では、急性関節炎を繰り返すのみで他の合併症を伴わないため、関節炎が出現したときのみに、消炎鎮痛薬を服用して頂きます。通常、関節炎発作は、消炎鎮痛薬が有効です。発作の前兆である関節の違和感が出現したときに用いれば最も効果的です。関節痛が消退すれば服用を中止して結構です。関節炎発作が連続する場合には、消炎鎮痛薬を連用することもあります。関節炎発作の連続には、抗リウマチ薬の使用も考慮されます。予後は通常良好であり、慢性関節リウマチに移行しないかぎりは、骨軟骨破壊や関節変形を生じません。しかし、関節炎発作は数年から十数年にわたって出没することが多いとされています。

患者さんへの説明のポイントとしては、
・リウマチという病名がつくが、慢性関節リウマチとは異なる疾患である。
・関節炎発作は、1〜3日以内に消退することが多く、機能障害を残さない。

服薬指導上の注意としては、
・発作が生じた場合、できるだけ早く消炎鎮痛薬を使用する。消炎鎮痛薬を携帯しておくのもよい。
・発作の前兆となる関節の違和感が生じた時点で、消炎鎮痛薬を服用するのが最も効果的である。

看護上の注意としては、
・入院治療を要する場合は少ない。
・発作が生じた場合、できるだけ早く消炎鎮痛薬を服用させる。
・慢性関節炎への移行の可能性もあることを念頭に、症状を観察する。

と言うところです。女性の場合、やはり早期慢性関節リウマチとの鑑別が大切です。
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