相談:
(35歳 男性)
会社の健康診断で、前壁中隔梗塞の疑いが有ると言われましたが、どういう病気なのですか?色々サイトを見たのですがわからなくて、素人にも、わかりやすく教えて頂けないですか。こういう事でもいいのですか?宜しくお願いいたします。
前壁中隔梗塞とは心筋梗塞の範囲を示した名辞です。左心室の前壁と心室中隔(左右心室を境する壁)に心筋梗塞が及んだ状態を指します。
心電図では前胸部誘導の波形(四肢にとりつける電極以外に胸に6つの電極を貼って記録しますよね。これらの誘導から得られる波形)が特定の形態を示す時に、この疾患を疑う事になっています。しかし心電図診断で前壁中隔の疑いがあるからといって、かならずしも本当に心筋梗塞を有しているとは限りません。むしろ単に心臓の位置の個人的変異によって、あたかも前壁中隔梗塞患者に認められるような、波形が得られてしまうことのほうがずっと多いのです。
心筋梗塞という病気は心臓の筋肉(の一部)に血の巡りがなくなって当該部の心筋が死滅し、線維組織という収縮しない組織へと変質してしまう病気ですので、その範囲が広い場合には、ポンプとしての心臓の機能に影響が出ることとなり重大です。
心筋梗塞が生じる時には心臓の筋肉の一部に血が通わなくなるので、ちょうど指に輪ゴムをきつく巻いて色が変わるまで放置すると、当該部が痛みを発するように、胸痛が生じるのが普通です。このような経験はありましたか?
本当に心電図から疑われるような心筋の収縮低下があるのかどうか、いちど心エコー図や運動負荷心電図検査など、循環器科で検査を受けていただくとよいでしょう。