相談:
(48歳 男性)
左耳の奥がかゆくてたまりません。いくつかの耳鼻咽喉科を訪ねました。それぞれ診断内容が違っていて1つ目は湿疹、2つ目は水虫、3つ目は花粉症だと言われました。現在はかゆみ止めの薬ラナケインを綿棒でぬっています。私の病名は何でしょうか。
外耳道のなんらかの疾患と思いますが、まずかき過ぎではないでしょうか。外耳炎は皮膚炎と考えたほうがいいようです。確かに外耳炎の起こりやすい人繰り返しやすい人はいますが、下の例を参考にされてください。
1)もともと皮膚炎になりやすかったり、ほかの皮膚にも湿疹ができやすい。耳の皮膚だけが子供のアトピー性皮膚炎や過敏性が、かかわる皮膚炎に近いようである。もともとアレルギー体質である。外耳道湿疹もあります。アレルギー性外耳道炎、季節性の外耳道炎(掻痒、かゆみ)も参考にしてください。
こういう場合は定期的に来院していただき、消毒などや、場合によって皮膚のアレルギーの内服に近い薬を出しています。かゆみ止めに抗ヒスタミン剤内服とか、数週間抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤を飲まれている方もいます。
2)耳の穴をかく癖のある場合
外耳は非常に皮膚がデリケートです。少しの傷で外耳炎になるので、しじゅう耳をかいていたり、耳のあかを取る癖のある人はしょっちゅう繰り返します。耳アカと外耳道炎も参考にしてください。
3)軟膏をあまりにも長期に塗り過ぎたこと。
強い副腎皮質ホルモン入り軟膏(ステロイド)の入った軟膏などで同じものを長期につけ過ぎると、真菌や皮膚炎を起こします。
4)外耳道真菌症(かび)も治療しないといけない場合もあります。
これも外耳道湿疹と言っていいでしょう。この真菌と解ったら、エンペシドクリームなど真菌用の軟膏あるいはクリームを塗布するようになります。3の軟膏、特に副腎皮質ホルモン入り軟膏を漫然とつけ過ぎると起こることもあります。
5)もともと糖尿病などの内科疾患がある。
糖尿病で治療中の方は結構傷などをされても治りにくい方もいます。外耳道疾患 悪性外耳道炎を参考にしてください。
6)耳そのものに異常なしの場合。つまりアレルギー性咽喉頭炎などで喉が痒くなると 痒みが放散して耳の奥が痒くなる。
あくまで一般的には、かゆくなっても耳をいじらないこと、あまり耳の掃除をしないこと。そして早めに耳鼻科へいかれることでしょうか。つまり綿棒で薬をつけること自体が耳への刺激になりますし、外字道炎を悪化させる原因になります。
また塗り薬もご自分で判断されただけでは軟膏の成分によっては、あまり長期につけるとかえって皮膚を弱くさせたり、あるいは真菌(かび)などの繁殖を促すものさえあります。
だからともかく『いじらない。薬も綿棒も使わない』ですみやかに耳鼻科に行かれ、ともかく『今後綿棒でいじらない。薬も指定されたものしか使わない。また長期に自分の判断だけで軟膏を塗るのを避ける。また今まで塗られた軟膏の事を申告する』
これをされてください。いじらないだけで数日は痒いでしょうが、かなり痒みが変わってきます。また皮膚の湿疹ができやすい場合は、外耳道にもできやすいことを考え,皮膚科の先生にも相談するなどもいろいろ考慮したらいいと思います。
痒いが外耳道に異常なしの時にときどき耳への投射痛、放散痛の軽いのや、耳の痒み 神経の放散からくるものがあります。HPも参考にしてください。つまりこれだけ疾患の可能性があり、どれとも実際見てないと解らないのです。またずっと経過を見る事も大事なのでひとつの耳鼻科でしばらく通院加療してはいかがでしょうか。