相談:
(31歳 女性)
来月の13日から海外旅行をするので、次回の生理を早めようと、今日(8月14日)、産婦人科に行ってきました。私の生理周期はだいたい30日で安定しています。最終月経は、きのう(8月13日)からです。
「ドオルトン錠」を10錠処方され、「8月25日から朝夕1錠ずつ(1日2錠)、5日間、服用してください。服用をやめてから2−3日後に生理がはじまります」という説明をうけました。ピルをのむのは初めてなので、好奇心もあって、家に帰ってから「ドオルトン」や「生理を早める」ことについてインターネットで調べていたら、いくつかのサイトに、「生理の終わりごろ(だいたい4〜7日目)からピルの服用を開始する」「服用の開始が遅れると、排卵がおこってしまい、失敗する確率が高まる」などと書かれてあります。
私の場合、先生の指示によると、13日目からドオルトンをのみはじめることになっています。なんだか、ちょっと不安になってしまいました。この方法で、うまく生理を早めることができるのでしょうか?
9月13日から予定されている月経の日から、同じくして海外旅行と重なるために周期変更ということで婦人科を受診されたのですね。そして「ドオルトン錠」を8月25日から1日2錠を5日間服用しなさい、そして服用終了後2-3日から出血が起きるでしょうと処方を受けたのですよね。
先ず始めに、1日2錠というのは厳しいのではないかと考えます。つわりに似た悪心・嘔吐のような胃腸障害がでるのではと危惧するからです。しかも、低用量のピルではなく、ホルモン量の多い中用量の「ドオルトン」の処方であり、初めての経験だけに、いつもより敏感になる可能性があります。するとそのような訴えは出てくるでしょう。
次に早めるという行為ですが、ピル服用後に早くに消退出血を起こすということですが、その後は、ピルを服用しませんので、自力でのホルモン環境に委ねるわけですよね。1日2錠を5日間服用するわけですから、必然的にホルモン環境は一過的に乱れることになります。すると、早く出血を発来させても、その後に不正出血が起きてくることも考えられます。ちょうど、旅行に行っている間に起きてくるということも考えられます。そのリスクは全く無いとはいえません。
そこで旅行中に出血を起こしたくないということであれば、ホルモンのコントロール下においておくことが勧められるのです。ピルを服用していれば出血が起きてこないということです。したがいまして、できれば「ドオルトン」よりもホルモン量の少ない低用量ピルを今からでも、25日前からでも1日1錠を飲み始め出血が起きても良いという日まで飲み続けるというのが勧められるところです。
この場合は3相性ピルよりも1相性ピルの方がいいですね。でも、日本では1相性ピルはノルエチステロン系の「オーソM」しか発売されていないのですよね。ノルエチステロン系のピルは不正出血が起こりやすいという欠点があるからです。
「ドオルトン」が21錠の処方であれば、それを9月1日から1日1錠を飲み始め21日間飲むと24-5日頃に消退出血をみるということになりますね。「ドオルトン」を2週間も飲み続けていると、そのホルモン環境に馴染んできて悪心・嘔吐のような胃腸障害も消えてしまって、快適な海外旅行を送れるということも考えられますね。
一般的にいわれているピル、低用量、中用量ピルによる周期変更の考え方をお話しさせていただきました。このような考えかたにつきまして疑問があれば、再び、メールを入れていただいても宜しいですし、処方戴いた医師にご確認されると良いでしょう。
いずれにしましても、「ドオルトン」を1日2錠は少々きついと思います。サイトで書かれています「生理の終わりごろ(だいたい4〜7日目)からピルの服用を開始する」というのは通常の避妊を目的として服用するので月経の5日目から服用するというのが正解です。「服用の開始が遅れると、排卵がおこってしまい、失敗する確率が高まる」というのは、任意のときからの服用と同じことになりますので、排卵が起きる可能性があります。この場合、ピルを服用し始めて7日以上経過したら排卵は抑えられますので、避妊効果は担保されるということになります。