初めて相談いたします。よろしくお願いいたします。数年前からアレルギー性鼻炎と診断され。鼻づまりの症状にとても困っています。日常生活にも症状が気になり集中できません。現在通っている病院での検査で「スギ」「ハウスダスト」が原因のアレルギー性鼻炎といわれました。症状がひどいため、入院して手術を受けてみてはとすすめられています。
しかし、まだ子供も小さく入院し手術を受ける治療はできれば避けたいと希望しています。アレルギー性鼻炎の治療に「レーザー」を用いた治療で日帰りでできる手術があるとききました。申し訳ありませんが詳しいことがわかれば教えていただきたいと思います。
花粉症を含むアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに手術的治療法があります。アレルギー性鼻炎は主に鼻の中の下鼻甲介という粘膜にアレルギー反応が起こります。手術療法はその下鼻甲介粘膜に対して行われる手術方法ですが、大きく分けて以下の2つに分かれます。
1.下鼻甲介粘膜または下鼻甲介骨を切除するもの
以前から、行われている方法で、手術後出血があるため通常5〜7日程度の入院を要します。
2.下鼻甲介粘膜または粘膜下を凝固や熱変性または蒸散させるもの
最近(ここ5〜10年ぐらい)普及してきた治療法で、痛みや出血がほとんどないため日帰りで行えます。具体的には、下鼻甲介粘膜表面に対して行うものとして、レーザー療法(レーザー治療)、アルゴンプラズマ療法(プラズマ療法、アルゴンプラズマ凝固療法)、ハーモニックスカルペルによる下鼻甲介変性術、があります。また粘膜下層に対するものとしてラジオ波手術があります。
この中で出血が一番少ないのは、アルゴンプラズマ療法です。次にハーモニックスカルペル、レーザーとなります。ラジオ波手術は若干出血をすることがありますので日帰り手術では注意が必要です。症状がでているときに一番効果が出ると思われるのは、アルゴンプラズマ療法です。炭酸ガスレーザーは水分に吸収されてしまうので鼻水が多いとき、つまり症状がでている時には、やりづらくなります。効果は、私の経験上、アルゴンプラズマ療法、レーザー手術、ハーモニックスカルペルの順です。
アルゴンプラズマ療法については
西城耳鼻咽喉科アレルギー科のホームページにもう少し説明がありますので参考にしてください。メールにありましたように日帰りの手術を希望されるのなら、レーザー手術かアルゴンプラズマ療法をお勧めします。また、鼻中隔湾曲症があるとレーザー手術かアルゴンプラズマ療法だけでは治りにくいので主治医の先生と相談してみてください。レーザー治療はかなり普及していますが、アルゴンプラズマ療法はまだ行える施設が限られておりますので探すのが少し難しいかもしれません。
あくまでも、レーザー手術(レーザー治療)にしてもアルゴンプラズマ療法にしても、また、他の手術方法にしても魔法の治療法ではありません。対症療法(症状を抑える治療、アレルギーをもとから治す治療ではありません)です。特に鼻づまりに対しては90%程度の効果がありますので、お受けになられたほうがよろしいかとは思いますが、期待のし過ぎは禁物です。そのことを理解されて手術をお受けになれば、満足を得られるのではないかと思われます。お役に立てましたでしょうか。また何か不明な点がございましたら、ご相談ください。