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亜全摘手術後に妊娠すると妊娠中毒症に要注意といわれました。

相談: (42歳 女性)
9年前、バセドウ病と診断され、メルカゾールを服用して来ましたが、どうしても子供が欲しくなり、一昨年秋に亜全摘手術を受け、その後チラーヂンを服用するようになり現在に至っています。

妊娠すると現在の状態では児がバセドウになるのと妊娠中毒症に要注意と言われて、びっくりしているところです。まだ妊娠には至っていませんが、手術後の経過として、通常は、どのくらいまでTRabの値が下がるものなのでしょうか。また、今後、下がることも有り得るのでしょうか。

術後 1  2  4  6  9   15 ヶ月
T3 105 91 101 99 89 119
FT4 1.0 1.3 1.2 1.3 1.6 1.7
TSH 28.50 1.88 1.10 1.72 0.06 0.08
TRab 68.3 76.4 75.4 80.6 79.6

薬  50 50+25 50+25 50+25 50+25 50(チラージンS)

このような書き方で良いのかわかりませんが、よろしくお願い致します。
回答:甲状腺科 教授 宮下 和也
本来、病状や治療に関する説明は、実際の診療において、行われるべきものです。まずは、主治医の先生に良く聞くことが大切です。さらにその他の具体的な意見を求めるのであれば、他の専門医宛に紹介状を書いてもらい、資料も持参の上、セカンドオピニオンをもらうべきであると思います。無料のインターネットでの医療相談では、情報も少なく、回答できる内容は、非常に限られたものであることをご理解ください。

確かに、TSHレセプター抗体(TRAb)が高値の状態が持続しているようですので、妊娠した場合、抗体が移行して、胎児の甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性があります。TRAbのみでなく、TSAb(甲状腺刺激抗体)を測定しておくことが望ましいと思われます。

手術後の経過には個人差があり、半年くらいで抗体が陰性化する場合もありますし、陽性の状態が持続する場合もあります。今後、低下する可能性はありますが、このまま抗体高値が持続する可能性が高いと思われます。

抗体が陽性の状態で妊娠した場合、胎児の状態を非常に注意深く診ながら、抗甲状腺剤(メルカゾールまたはチウラジール・プロパジール)とチラージンSを併用することになります。甲状腺専門の内科(または外科)、産婦人科、小児科の3者の協力が不可欠です。
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