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耳の下にしこりがあり側頚のう胞という診断でした。(その3)

相談: (30歳 女性)
ご多忙中の中、お返事を頂きありがとうございました。側頚のう胞は無事に手術を終えて、今は痛みもなく悪性にもなっていないようで安心致しました。もう一つ質問させて頂きたいのですが、甲状腺の腫瘍は今三cm程なのですが、大きくならなければ放っておいても大丈夫なのでしょうか?やはり、悪性化する可能性があるのなら手術した方がいいのでしょうか。

一度目の検査は良性でしたが、今妊娠を考えているのでこのまま妊娠していいものか考えてしまいます。何度も申し訳ありませんが、ご回答お待ちしております。
回答:甲状腺科 教授 宮下 和也
情報が少なすぎて、十分な回答が困難です。良性腫瘍で、甲状腺の機能異常がない場合、基本的には、手術などを行わなくても、生命に関わる危険性はまずありません。

が、甲状腺良性腫瘍と言っても、いくつか種類があり、どのような種類の腫瘍であるかによって、判断は異なります。また、腫瘍の位置・腫瘍の大きさ・甲状腺機能異常の有無なども重要です。

たとえば、良性の甲状腺嚢胞(のうほう)であれば、PEIT(エタノールを局所注射して潰す治療)が可能な(場保健適応がある)場合があります。

あるいは、濾胞腺腫であれば、甲状腺濾胞癌との区別が難しいため、3cm以上の大きさ、あるいは、サイログロブリンが1000以上、または、細胞診でクラス3b以上、などの場合には、手術適応があります。

なお、腫瘍を小さくすることを期待して、甲状腺ホルモン剤を投与することもあります。やや過剰の甲状腺ホルモン剤を投与することによって、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の分泌を抑制し、甲状腺腫瘍の増殖を抑えようとする治療法です。平均値で言えば、1-2年服用することによって腫瘍の大きさが約30%縮小することが期待されますが、服用を中止すれば、再び増大します。

どのような甲状腺腫瘍であって、どのような治療を受けるべきであるのか、主治医の先生によく確認することが大切です。判断がつかない場合は、他の甲状腺専門医に、セカンドオピニオンを求めることも大切です。
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