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いびきの外科的治療は有効でしょうか?

相談: (31歳 男性)
いびきが大きいとの家族、友人の指摘から、近所の病院で検査を行ったところ、睡眠時無呼吸症との診断を下されました。現在、Nasal CPAPを処方されています。メルクマニュアルなどを見ると、外科的な処置の有効性は必ずしも高くなく、CPAPがFiert choiceとのことですが、このままこの治療(?)を受けつづけることにも抵抗があります。

受診している病院では外科手術を時々勧められますが、呼吸不全の高齢者にCPAPを勧めているのをたまたま見てしまい、不信感がぬぐえません。外科的処置を行う場合、どのような選択肢があるのでしょうか。また、有効性はどの程度でしょうか。さらに、将来的により有効性と安全性の高い治療技術が開発される見込みはありますでしょうか。脈絡ない文章で申し訳ございません。なにとぞご教授ください。よろしくお願いいたします。
回答:いびき・睡眠時無呼吸症候群科 教授 西城 隆一郎
まず睡眠時無呼吸との診断を受けているようですが、ポリソムノグラフィーはお受けになりましたか。睡眠時無呼吸症候群の確定診断には、ポリソムノグラフィー地域的にポリソムノグラフィーをお受けになれない場合は簡易型の検査装置で診断せざるをえない時もありますが、可能ならポリソムノグラフィーをお受けいただいたほうがよろしいかと思います。

これから先は、睡眠時無呼吸症候群の確定診断がついているという仮定のもとで書かせていただきます。まずNasal CPAPですが、睡眠時無呼吸症候群のほとんどすべてのタイプに有効です。これ以上の有効性を持つ治療は現在のところ存在しないでしょう。しかし、対処療法であり根本的な治療ではなく極端に言えば、一生涯CPAPが必要となります。将来的な事については、より有効性と安全性の高い治療技術が開発されているという情報は、私の勉強不足かもしれませんが、聞いたことがありません。

ほかの治療としましては肥満の患者さんの場合はメディカルダイエット、あるタイプの睡眠時無呼吸症候群には、手術療法が有効です。外科的治療にはUPPPが代表的です。日本語では口蓋垂口蓋咽頭形成術といいますが、扁桃腺からノドチンコのあたりを手術的に広げてあげる手術です。扁桃腺型の睡眠時無呼吸には有効(扁桃腺型ときちんと診断された場合、私の経験上80%以上の有効率があると思います)ですがほかのタイプにはあまり効果が期待できないでしょう。この手術は、少し大きい病院の耳鼻咽喉科では大体どこでもお受けになることができるでしょう。

ほかの手術療法としては、LMGといって舌の根っこのあたりを広げてあげる手術がありますが、これは、舌根型の睡眠時無呼吸に効果があります。ただ、施行している病院が限られていりますのでどこでも手術をお受けいただけるというわけではありません。

あと、睡眠時無呼吸の直接的な手術ではありませんが、鼻づまりがある場合には、下鼻甲介切除術や鼻中隔矯正術などを行うとNasal CPAPが快適に使えるようになります。手術療法をお受けになろうとする時は、術前に閉塞部位診断しっかりしてもらってください。そうでないと無駄な手術になるばかりか、かえって悪化させることがあります。お役に立てましたでしょうか。また何かわからないことがあればご質問ください。
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