潰瘍性大腸炎と診断されて5年になります。4年前、下痢と下血が止まらず、入院をしました。2週間ほどで退院し、仕事も始めたのも束の間、また、下痢と下血で再入院しました。退院後も、腹痛や便通異常、それに伴っての体力減退もあって、寝たり起きたりの毎日が約1年続きました。それ以後は、下痢も下血も、長く続くことはありません。
今、知りたいのは次のような症状の時、どんな漢方を飲んだらいいか教えて下さい。
| 1. | 下痢になった時。 |
| 2. | 下痢、下血が一緒の時。(1と2はいずれも軽いです。) |
| 3. | 下痢も下血もない時、比較的調子がいい時。 |
| 4. | 便秘になった時。 |
です。
私は、身長165センチ、体格も良く(体力もあるほうです)、よく汗をかきます。よろしくお願いします。
下痢になる時と便秘になる時がおありのようですから、基本的には桂枝加芍薬湯を飲まれるとよいように思います。下痢に伴っての軽い下血のようですので、下血を重点的に取り上げなくてもいいような気がします。
便秘でつらいと感じる期間(日数)は人によって異なりますが、便秘がそれほどつらくなければ、桂枝加芍薬湯を続けられればいいでしょう。便秘がつらければ、大黄を加えた桂枝加芍薬大黄湯を選薬します。これは量も少量でよければ少量にして、頓服的に服用してあまり続けて使われないようにして下さい。
桂枝加芍薬湯が効かないようでしたら、柴胡桂枝湯がいいかもしれません。柴胡桂枝湯に六君子湯を合方されるといい場合もあります。お腹が冷える時には下痢でも便秘でも人参湯がいいかもしれません。人参湯を飲まれてお腹の調子がよくなればいいのですが、首から上の発汗や火照りが出てくるようなら人参湯は合いません。
下痢が慢性的に持続するような時期であれば、啓脾湯や参苓白朮散(中国には参苓白朮丸という丸剤があり、入手可能ならこちらの方がいいかもしれません)を使われるといいでしょう。
ご質問の病気は漢方治療が得意とします。漢方治療は身体全体のバランスを整えていくことが基本ですので、快調な時は全く薬を服用しなくてもよい時期もあると理解しておいて下さい。何も不自由でないのに単なる予防の意味で薬を常用されるのではなく、あくまでも症状に応じてきめ細かく処方を選んでいく必要があります。
他にも効くかもしれないような処方をあげていくと色々ありますが、比較的使うものとしては、半夏瀉心湯、四逆散、真武湯、小建中湯、当帰建中湯、大建中湯といったものもあります。できることなら漢方を専門としている医師や薬剤師に診ていただいたり、相談されることをお勧めします。