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甲状腺機能亢進症があり妊娠中に喉が痛みます。

相談: (31歳 女性)
昨日からのどの痛みと微熱(37度)が続きます。喉をみると、喉の奥の左側にだけ2つほど白い点のような膿みのようなものがありました。増えてはいませんが、現在妊娠中ということもあり、とても心配です。また、甲状腺機能亢進症をもっており、薬を服用しています。この病気とは関係ないとは思いますが、何の病気でしょうか。医者にかからなくても治りますか。また、薬は服用できますでしょうか。よろしくご回答お願いします。
回答:甲状腺科 教授 宮下 和也
実際に診察しないことには明確には言えませんが、おそらく、化膿性の扁桃炎だろうと思われます。扁桃炎の原因で頻度が高いのは、A群溶連菌です。A群溶連菌感染症は、リウマチ熱や急性糸球体腎炎という、重い合併症を続発する可能性がありますので、的確な診断・治療が必要です。

必ずしもA群溶連菌感染症とは限りませんが、内科を受診し、細菌検査など(扁桃を綿棒で拭い、顕微鏡検査・細菌培養検査を行なう、あるいは、A群溶連菌迅速検査やアデノウイルス迅速検査を行なう)を受けた上で、適切に抗生剤による治療を受けることが望まれます。

なお、妊娠中でも、安全に使用できる抗生剤は多数ありますので、過剰に心配しないでください。もしろ、適切な治療を受けずに、病状が悪化してしまうことのほうが心配です。

また、甲状腺機能亢進症の治療に関する具体的な情報が記載されていませんので、はっきりしませんが、抗甲状腺剤(メルカゾール、チウラジールまたはプロパジール)を服用中の場合、非常に稀には、無顆粒球症という、重い合併症を生じることがあります。現在の症状は、おそらく無顆粒球症とは異なると思われますが、念のため、血液検査を行い、白血球数・白血球分画を検査しておくほうが良いと思います。

かぜと細菌感染、抗生剤、A群溶連菌感染症などに関しましては、宮下クリニックのHPのトピックス・健康講座などを、良くご覧ください。抗甲状腺剤(メルカゾール、チウラジールまたはプロパジール)による無顆粒球症に関しましては、宮下クリニックのHPのお知らせをご覧ください。
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