相談:
(46歳 女性)
非定型精神病で入院した時、「更年期の時お目にかかるかもしれませんね」「バイオリズムが人より速い」「現実認知のレベルが違う」とうかがい、「予防」のためもらった薬もききすぎ仕事にもさわります。
べゲタミンBを半分飲んでも眠くて、15時間は寝てばかりです漢方でよい薬ありませんか?仕事はバスガイドです。
若い時おそらく20代に発病し入院されたかと思います。予防のためといって必要以上に抗精神病薬を飲みつづけるのはどうかと思います。抗精神病薬は精神症状を軽減させるのには役立ちますが、非定型精神病を根本から治す薬ではありません。
勿論、抗精神病薬をできるだけ減らしながら、再燃しないようにある一定量を長年にわたって飲みつづけなかればならない患者さんもいます。安定しているために患者さんが勝手に休薬して、また入院を余儀なくしなければならなくなるケースもありますから、服薬については信頼できる精神科医の指示に従うことも大切です。ただ多くの精神科医は漢方医学に精通していませんから、漢方薬には体質を変えて再燃しにくくする効果があることを知りません。
昔は非定型精神病は再発しやすいと言われ、長期の抗精神病薬の投与を余儀なくされました。まず睡眠が7・8時間取れているかどうか。健康な人なら1日くらい眠れなくてもいいのですが、眠れなくなったら危険な状態だと理解して下さい。15時間も寝られるということなら、ベゲタミンB半錠は多すぎるかもしれません。精神科医に薬の減量を相談されたらどうでしょうか。
予防的に使用する抗精神病薬は最終的には出来るだけ夜間1回投与にします。さて前置きが長くなりましたが、非定型精神病だからといって特定な漢方薬があるわけではありません。ただ便秘勝ちで上腹部の中央が棒状に硬い方(正確には漢方専門医の腹診で診断されますが)には大承気湯が有効なことがあります。
下痢する人は飲めません。投与していきますと、硬い所が軟らかくなってきます。腹部全体の表面の張りが強い方は甘麦大棗湯などを使います。睡眠確保のためにはどうしても新薬を使う必要な場合が多いのですが、うまくいけば睡眠薬を半減させることができます。
1つの方法は夕食後にサフランを0.3g程度(量は個人差があります)服用することです。ある内科医でサフランには入眠効果がないと言われた方がいましたが、私の診ている多くの精神疾患の患者さんには効果を得ています。内科を受診する患者の睡眠障害は精神科からみればうんと軽いのでしょう。また眠前には1回投与での色々な漢方薬が考えられます。漢方薬は一般的には副作用がないといわれていますが、体に合わなければ害になりますから十分注意してください。