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クラミジアの治療後も発熱が続いています。

相談: (38歳 男性)
約1ヶ月ほど前に尿道炎になり泌尿器科でクラミジアと診断されました。13日間ガチフロ100を服用し尿検査の後、完治したと診断され抗生剤の服用も止めました。尿道のほうは違和感も無く自分自身でも治ったと思えますが、クラミジアの治療中に風邪のような症状があり悪寒や発熱がありました。この症状はガチフロの服用を止めてから特に強くなり、約3週間37〜38度の熱が続いてます。咳や痰は出ません。喉の奥(喉ちんこの右側)がやや痛い程度であとは時々の頭痛と食欲が無いことが主な症状です。

念のため内科医にて血液検査をしました。GOTとGPTがそれぞれ126、107でこれはガチフロの副作用と言われました。またCRP定量が1.69白血球数が118で細菌感染といわれました。セフゾンを処方されました。しかし2,3日してもまったく症状が変わらないため心配になり念のため会社の診療所の医師にかかったところ抗生剤をクラリス200に変えてくれました。どの先生も風邪が原因の細菌感染で抗生剤を投与してくれますが、先のクラミジアが喉やその他の内臓等に感染しているのではないかと心配です。ちなみにクラリスに変えてからはまだ2日しか経過してませんし熱も相変わらず37度5分程度あります。アドバイスをください。宜しくお願いします。
回答:感染症内科 教授 宮下 和也
尿道炎を生じるクラミジアは、クラミジア・トラコマーティスです。ガチフロなどのニューキノロン系抗菌剤やクラリスなどのマクロライド系抗生剤は、いずれもクラミジア・トラコマーティスに有効です。オーラルセックスなどを介してクラミジア・トラコマーティスが咽頭などに感染する可能性はありまが、13日間ガチフロを服用したとのことですので、クラミジア・トラコマーティスは十分除菌された可能性が高いと思います。

ですから、悪寒・発熱・咽頭痛などは、クラミジア・トラコマーティス以外の感染症の可能性があると思われます。

肝機能障害も、ガチフロの副作用ではない可能性もあると思います。白血球数増多も、必ずしも細菌感染とは限りません。

いずれにしても、
> 約3週間37〜38度の熱が続いてます
というのはただ事ではありませんね。

診察なしでの限られた情報に基づく推論ですので、推測の域を出ませんが、EBウイルスEBV または サイトメガロウイルスCMV の初感染が疑われます。

いずれも、性交渉によって感染する可能性があるウイルスであり、成人の場合、初感染によって伝染性単核球症Infectious Mononucleosis IM の症状(=咽頭炎・肝機能障害・白血球増多(とくにリンパ球増多、異型リンパ球の出現が特徴))を認めます。

とくにEBVによるIMでは、高率にA群溶連菌感染症を合併します。しかし、不用意な抗生剤の投与によって、薬剤アレルギーを生じ易く、しばしば薬疹や薬剤性の発熱も見られます。

かぜは、感冒のウイルス感染を意味しますので、
> かぜが原因の細菌感染
という説明は適切ではないと思いますが、かりに細菌感染であるとしても、どのような細菌が原因であるのかということが分からなければ、適切な治療は困難です。ですから、安易に抗生剤を処方する前に、細菌検査を行うことが重要なのです。

今回、泌尿器科でのクラミジア・トラコマーティスの診断以外に、悪寒・発熱・咽頭痛などについては、原因を明らかにするための詳しい検査は行なわれているのでしょうか?

もしも、これらに関して検査が行なわれていないのであれば、早急に、精密検査が必要です。

EBV・CMV・IM・A群溶連菌感染症に関しましては、回答集および宮下クリニックのHP のトピックス・健康講座をご覧ください。
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