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熟年夫婦のセックスについて

相談: (52歳 女性)
熟年夫婦のセックスについてご相談させて頂きます。こうした問題は産婦人科医にご相談させて頂きましたら宜しいのでしょうけれども、妻が産婦人科医に出かけまして相談しますのを恥ずかしくて嫌がりますので、niftyにこのコーナーがありますのを知りまして、早速、ご相談させて頂きます。

 夫:52歳 --- マラソン・ジョギングをしておりまして健康体です。
 妻:50歳 --- 週に二度水泳をしておりまして健康体です。

熟年夫婦として、毎日、健康に元気にそれなりに楽しく暮らしておりまして何の不満もない現況ですけど、唯一、不満と言いましたらいぃのでしょうか…“なんとかしなければ…”と困惑しておりますのが「夫婦間のセックス」なんです。

私も妻も元気で、まだ50歳に突入しましたばかりですから二人とも性欲も充分存在します。で、週に1〜2度セックスを行なうのですけど、この際に妻が痛がりますので大変困惑しております。原因は、妻の更年期障害・女性ホルモンの関係からなんでしょうか…

最近、膣内があまり濡れて来ませんでいわゆる愛液不足の状態で、セックスへの意欲はありましても痛さを考えますと億劫になるのでしょうネ…。私の旺盛なセックス欲に対しまして応じたい気持ちは充分あるのでしょうけど、身体が躊躇していますような現状です。膣内の潤滑油として何か塗ればイィのでしょうか?

それとも、女性ホルモン促進のため何か薬でも服用しましたら宜しいのでしょうか?こうした問題に関連します色んなホームページを覗いて見ますのですけど、仲々参考になりますHPに出会いません。それで、今回、こうしてご相談させて頂く事になりました。

全国各地から色んなご相談が届いておられまして、何かとご多忙とは存じます。上記の私達夫婦のセックス上の困惑に対しまして、何か良いアドバイスがございましたらお教え頂けましたら幸いです。
回答:女性の性と健康科 教授 菅 睦雄
同じ世代の男性として、現在のお悩みお察し申し上げます。奥様は50歳ということですので、閉経期周辺で更年期、真っ只中といえる頃ですね。女性としての生殖年齢の終焉を間もなく迎えようとしている頃、一方、男性は、70歳までは精子を製造し続ける、このセクシュアリティの違いを考えなければなりません。

性には「生殖性」「連帯性」「快楽性」の三大要素があります。45歳を超えての女性の性は「連帯性」を大切にするものです。そこでの性交頻度ですが、45-54歳女性で週一回以上は31.6%、月2-3回43.9%、55歳以上では週一回10.8%、月2-3回29.7%とあります。中高年女性においてもセックスは重要な位置付けにあるものと考えられます。

しかしながら、腟の潤滑化は、女性ホルモンであるエストロゲンが大きな鍵を握っています。エストロゲン分泌の低下している更年期周辺の多くの女性は、同じように性交痛の悩みを多く抱いているのも事実です。45-54歳女性で40%、55歳以上で50%を超えています。

一方、男性は女性の50歳の閉経を境に急激に減少するエストロゲンの分泌パターンと異なって、男性ホルモンであるテストステロンは急激な減少は起こりません。でも、徐々には減少していきます。男性の性欲は70歳を超えてもかなりの割合で温存されています。ただ、50歳を超えていきますと少しずつではありますが、勃起力の低下がみられ始めます。これにはセックスの途中で硬さを失う中折れ現象を含みます。そして精子数の産生能はさほど変化は示さないのですが、精液量は次第に少なくなっていきます。これらのことを背景に50歳を超えていく男性は、これらのことをカバーするかのように無意識のうちにセックスの時間(インサートから射精までの)が短くなっていきます。

中高年の性において最も大切なことは、「連帯性の性」を大切にすることです。女性の性意識の中で「あなたが反応するまで夫はまってくれるか」との問に45-54歳女性は約7割、55歳以上では56%が待ってくれると答えています。

腟の潤滑化という問題の解決法として、オーラルセックスを十分なまでに行なうことがあげられます。第二には、薬局などで市販されている「リュ-ブジェリー」などのような潤滑剤を使用することです。これは、セックスの後、女性にとって腟内に残る感触が不快だということを訴えるヒトもいます。
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