相談:
(37歳 男性)
以前76歳の父の件(後縦靱帯骨化症と腰部脊柱管狭窄症について)で相談させて頂いた者です。今回は脊椎手術の件と、別件で右手の関節炎について相談させていただきます。
まず脊椎の件ですが、かかりつけの病院の整形外科で頸椎・胸椎・腰椎のX線とMRIの検査をしたところ、頸椎が頸椎症性脊髄症がかなり進んだ状態、胸椎は全く異常なく、腰椎は腰部脊柱管狭窄症が進んだ状態で、本来なら頸椎・腰椎とも脊髄圧迫が強く手術の対象なのですが、年齢面と合併症(脳血管障害)を考慮すると手術はしないでリハビリで機能維持を図るのが望ましいとのことでした。一般的にこのようなケースで手術は行わないものなのでしょうか?
もう一件ですが、右手の手首から手の甲にかけて急に激しい痛みが起こり、腫れてきたため別の整形外科を受診しX線を撮りましたが骨には異常なく、蜂窩織炎などの細菌感染による関節炎との診断でした。抗生剤(3日間)と痛み止め、消炎剤(一週間)の服用と湿布で2、3日位で痛みが治まり、腫れも退いてきたので処方された薬を飲みきって放置すると5日後に再び痛みが起こりました。年末年始で受診できなかったため、自宅に残っていた同じ痛み止め(2ヶ月前に罹った帯状疱疹の際に皮膚科で処方された残り)を服用させて再び湿布をすると痛みが治まっています。
傷の箇所が全くないのにどのように感染するのでしょうか?かかりつけの病院での定期的な血液検査では尿酸値が7〜9r/dlと高めの状態が続いているため、痛風や偽痛風といった可能性はないでしょうか?(足の指が痛むといったことはありません)以上の2件についてご意見頂けると幸いです。どうかよろしくお願いします。
「年齢面と合併症(脳血管障害)を考慮すると手術はしないでリハビリで機能維持を図るのが望ましい」とは教科書的なもっともな考え方と思います。
今日では、実年齢と肉体年齢に開きが大きい場合が間々あり、たとえば76歳でも月に1−2度ゴルフのラウンドに出られる方から寝たきりの方までいます。内臓が元気ならば手術に挑むことも選択肢の一つと考えてよいです。ただ、賭けの要素はあるでしょう。手術をしてどれくらい症状が改善するかがはっきりとわかっていないと、手術のリスクのみを被ることになります。
先日も私の患者さんで股関節が悪い84歳の方、頭と体は元気なので人工関節の手術を行ったのです。手術は成功したのですが、退院間近なころに何の既往歴も前触れもなく心筋梗塞の発作を起こし亡くなってしまいました。病院に入院していながら不運にも梗塞がひどく救命できなかったのです。
私が手術を勧めたから返って死期を早めてしまったのかと複雑な気持ちになりました。高齢だとこんなこともあるのです。
毛穴や爪の生え際などから蜂窩織炎を起こすことはあり得ます。特に糖尿病の方に多いです。抗生剤が効いているようですし、手ですから痛風や偽痛風は考えにくいです。