相談:
(56歳 男性)
私の父のことで相談します。父は86歳ですが、1年前ほどから夜に小便に何度となく(通常3回程度)行っておりました。
しかし最近は、小便を本人が気がつかないうちにしており、冷たくなって気がつくというように症状が進行しているようです。治療はどのようにしたら良いかアドバイスをお願いします。
お答えします。患者さんの年齢からすると、前立腺肥大症が疑われます。病気の進行によって、頻尿から、残尿が出現し、さらに、オシッコが出にくくて、無意識のうちに、オシッコが溢れて漏れてしまう溢流性尿失禁になっている可能性があります。
いずれにしても、泌尿器科専門医に受診して、適切な治療を受けることによって改善が期待できます。また、前立腺肥大の症状の影に、前立腺癌がひそんでいることがあります。前立腺肥大症と前立腺癌は症状に似ていて、前立腺肥大症を検査していて、前立腺癌が発見されることも珍しくありません。
しかし、この二つはまったく異なる病気であり、前立腺肥大症から前立腺癌になることはありません。最近になって、前立腺癌の患者さんが急激に増加しています。誰でも歳をとるにつれて、前立腺癌になる可能性が高くなるのです。積極的に専門医の診察を受け、治療を受けることを勧めます。