相談:
(38歳 女性)
主人が胸の痛みと発熱のため病院に行き、胸膜炎と診断され入院しました。入院初日に胸に溜まった水を抜く処置をするといわれ、翌日2度水を抜く処置を試みましたがうまくいきませんでした。その後担当の医師は、「針を刺す際に脾臓を傷つける可能性がありリスクが高いの抜くのはやめましょう。」とおっしゃいました。
自然に水は減っていくとのことでしたが本当に抜かなくていいのでしょうか?ネットで体験談等を探して読んでみましたが、水を抜かなかったという事例は見つかりませんでした。また、2回試みて上手くいかないからやめるというのは、正直なところ医師の技量を疑ってしまうのです。このまま現在の担当医師にお任せしておいて大丈夫なのか不安です。
メールを拝読しました。ご主人のこと、ご心配だと思います。胸水は、様々な原因でたまります。大量に貯留(数リットルたまることも稀ではありません)すると肺がしぼんでしまって、呼吸困難を生じることもあります。ただ、少量の場合には、自然に吸収されることがあるので様子を見ることも多いです。
胸水を採取できると、その中に悪い細胞が混じっていないかということを調べることができます。レントゲンやCTで、悪性が疑われる所見があれば、それこそ、手術室で全身麻酔をかけてでも、調べると思いますが、現状を総合的に判断すると、経過を見ていてもよいのではないかという結論に達することがあります。
二回トライをしてその後あきらめたということで、ご不安だと思いますが、それほど臨床的な意義が大きくないものに、ワザに固執してなんとしてでも胸水を採取するというのは、ある意味、本末転倒でもあります。勇気ある撤退という言葉もありますが、医療事故で、色々と起こるのはたいてい、難しい手技を、同じ人が何度も何度も繰り返しているときに多いです。鎖骨下静脈穿刺などでみられる血気胸などは、その代表例です。
主治医の先生は、色々と考えて、何とかよくしたい、と頑張っています。分からないこと、不安なことは、放置せずに、率直にお尋ねになるのが良いと思います。ご参考になれば幸いです。お大事になさって下さい。