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no.060804005998

「左下肺野結節影疑い」という所見で、がんではないかと心配です。

相談: (28歳 女性)
夫(20代後半)会社の定期健診の結果で、「左下肺野結節影疑い」という所見が出て、要精密検査になりました。すぐに総合病院の呼吸器科に受診し、X線胸部撮影(正面・側面)を受け、「多分、うっすらとあるこれが影らしきものですが、お若いし、がんではないようなので、また来年の会社の定期健診を受けて様子を見てください。」と言われたそうです。

しかし、ドクターがカルテに「肺がんの疑い、経過観察」と書いたのが気になり、「本当に大丈夫なのですか。」と言い寄り、「カルテにはこう書くしかないのです。じゃ、CTの検査を一応、受けてますか」と言われ、受けたそうです。結果は一週間後ですが、夫は不安のようで、やる気が出ないと落ち込んでいます。

喫煙は7年間、一日平均20本でした。しかし、定期健診を受ける半年前から禁煙していました。肺炎にかかったことはありません。咳や血痰もありません。ただ、検診2ヶ月前に一日だけ胸部が痛いということがありました。肥満傾向なのでそのせいかと思っていました。最近、ダイエットをして、肥満が解消されてきたところです。

再検査でも影があったということで、夫はがんだと思い、落ち込んでいます。影でもがんではないことがあるのでしょうか。ドクターは1年間も置いて経過観察をしようとしていますが、本当に大丈夫なのでしょうか。若いので、がんだとしたら、進行も早く手遅れになるのが怖いのです。早期発見だと肺がんでも根治すると聞きました。セカンドオピニオンを受けるべきでしょうか。長々と、申し訳ございませんが、お答えをどうぞ宜しくお願いします。
回答:呼吸器内視鏡外科 教授 狭間研至
メールを拝読しました。ご主人のこと、ご心配だと思います。レントゲンなどを見ておりませんので、あくまでも一般論としてお読み下さい。「影でもがんでないことがあるのでしょうか?」というご質問ですが。健康診断で異常を指摘されて、それががんであることの方が、圧倒的に少ないです。炎症性の痕跡や瘢痕といった良性の変化や、血管の蛇行などの正常異型(病的な意義はない正常のバリエーション)のことが圧倒的に多いです。女性では、乳頭が腫瘤のように、写ることも多いです。

ご主人の場合、ご年齢的にも、悪性疾患の好発年齢ではありませんので、淡々と検査を受けられたら良いと思います。あと、カルテに「肺がんの疑い」と書かれたのは、驚かれたのだと思いますが、これには、理由があります。総合病院に受診されたということですが、健康保険証をお持ちになったと思います。診察および検査に、健康保険がきくためには、それらを行った正当な事由(病名)が要ります。何も病気が無い人に、レントゲンをとったら、それには、保険がきかなくなります。(健康診断は、健康保険が行っているわけではないですよね。)

胸部レントゲン写真を診療行為として撮影するのは、肺炎や気管支炎の他に、肺がんを疑った場合などがあります。ご主人の場合、診察上は、肺炎や気管支炎といった感染症のサインがあるわけではなく、健康診断で異常を指摘されたということですので、カルテには、「肺がん疑い」と書くことが一般的です。

禁煙なさっているのは素晴らしいことです。精密検査の結果にかかわらず、是非、このままお続けになってください。ご参考になれば、幸いです。お大事になさって下さい。
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