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ヘリカルCTにて軽い肺炎だと診断されました。再度の受診は必要でしょうか?

相談: (33歳 女性)
はじめまして。33歳女性です。12/21に咳のため内科を受診しレントゲンには異常がないとのことで安心し授乳中ということもあり薬を飲みませんでした。その後咳が悪化し26日、同病院の呼吸器内科を受診したところ21日にとったレントゲンを見て「鎖骨あたりに影があるといえばある」と言われました。痰に極少量の点のような血がつき(2度ほど)不安だということを話すと安心のためヘリカルCTをとりました。結果はレントゲンで指摘された場所が軽い肺炎になっているとのことでした。(血痰については喉があれているのでそこからでしょうと)

薬は授乳中ということで先生も悩まれ薬局と相談した結果、エリスロシン、ムコソルバンLカプセルを5日間分処方されました。これでまず治るだろうけども、調子悪ければ正月休みに入る前に来てとのことでしたが咳も痰も治まってきたので行っていません。次の受診は特に言われなかったのですが、肺炎の影が消えているかどうか一度は見てもらったほうがよいでしょうか?だいたいどの程度日にちをあけるといいでしょうか?

また熱がなかったからか、血液検査などもしておらず、レントゲン、CTで軽い肺炎との診断ですが信頼できますでしょうか?失礼な質問ですみません。今月に入り身内が何人も入院し精神的に神経質になりすぎています。アドバイスお願いします。
回答:感染症内科 教授 宮下 和也
まず第1に、診断についてですが、文面から判断する限り、専門医がヘリカルCT 所見から肺炎と診断したのであれば、診断が誤ってはいないだろうと思います。

一般の細菌性肺炎の場合は、聴診器で呼吸音を聞くと特有の音が聞こえることが多いので、聴診した時点で、肺炎の疑いがあると告げられるはずですが、いかがだったでしょうか。言い方を変えますと、もしも、聴診音には異常がないと言われたのであれば、いわゆる異型肺炎の可能性が考えられるでしょう。

異型肺炎は、マイコプラズマや肺炎クラミジアなどが原因のことが多く、エリスロシン(マクロライド系抗生剤)が処方されたことからも、おそらく、担当の先生もそれを想定していた可能性が高いと思われます。

一般論としては、肺炎と診断した時点で、血液検査と喀痰細菌検査を行うことが望まれましいと思われます。が、今回の場合は、マイコプラズマや肺炎クラミジアを疑っていると考えられ、その診断には、抗体価の上昇を確認することが有用なのですが、抗体価が上昇するには、発病から約2週間程度の時間がかかります。12/21から咳が出ていて12/26に肺炎と診断されたのであれば、その時点で採血しても、抗体価の上昇は確認できない可能性が高く、そのため、あえて検査しなかったのではないかと推測されます。

マイコプラズマや肺炎クラミジアの場合、通常は、約2週間、マクロライド系抗生剤等を投与します。必ず約2週間治療しなければ治癒しないというわけではありませんが、5日分の処方では、一般論としては投与期間が少ないと考えられ、咳が長引いてしまう恐れがあります。

授乳中ということを随分気にされたようですが、授乳中の場合に、使用しない方が良い薬剤というのは極限られており、ほとんどの薬剤は問題なく使用可能です。マクロライド系抗生剤も、授乳中も支障なく投与可能であり、授乳を継続して問題ありません。一口に肺炎といっても、結核などの可能性も無いわけではありません。ですから、肺炎が治療により治癒しているかどうかは重要ですので、是非、再診するほうが良いでしょう。また、再診時に血液検査もしてもらい、マイコプラズマ抗体(PA法)や肺炎クラミジアIgM抗体(EIA法)を調べてもらうほうが良いでしょう。

なお、マイコプラズマや肺炎クラミジアは感染性が強く、家庭内感染はしばしばあります。潜伏期間は約2週間ですので、もしもマイコプラズマや肺炎クラミジアだったとすれば、そろそろ、ご家族が発病する可能性があります。赤ちゃんも含め、ご家族で咳や発熱などの症状が現れた場合には、その可能性がありますので、速やかに受診するようにしましょう。
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