相談:
(51歳 男性)
本年度5月よりスポ−ツクラブにてほぼ毎日プ−ルにて1.5時間程度泳いでおります。1ヶ月程経過した時点から泳いだ後必ず鼻詰まりするようになりました。近隣の耳鼻科にて鼻の粘膜を検査したところ、エオジン細胞(1+)との結果で、アレルギ−だとの結果がでました。
色々な抗アレルギ−剤等を処方され服用しておりますがいっこうに改善されません。症状がひどい日には、就寝時に鼻呼吸できず、口呼吸となり口の内部が乾燥し辛い場合があります。プ−ルの水に含まれる成分の何かが原因と思われますが、このような症例はありますか?
こういうパンフをうちで配っています。参考にしてください。私も昼休み毎日泳いでいます。時間でなくて距離・・・1000メートル15分ですが。
【アレルギー性鼻炎のお子さんの水泳について】
質問:プールの後によく鼻が詰まりますが、何か病気があるのでしょうか。
お答え:プールで鼻が詰まる、あるいは喉がからからになる、あるいは耳の水抜きができないと言う方は多いです。その中にはもともと何らかのアレルギー性疾患とか鼻炎をもつ方がこういう訴えでよく来られます。
質問:なぜ鼻が詰まるのでしょうか?
お答え:これにはいろいろ説があるのです。プールの中の塩素のために鼻粘膜が障害されて鼻炎が出やすいとかプールの中の微粒のゴミがハウスダストアレルギーを起こすとか。結局アレルギー性鼻炎をベースにもってる方が、こういうふうになるようです。
質問:具体的に泳ぐ時の注意を教えてください。
お答え:実は私も結構泳げるスイマーです。また結構、スイミングスクールに行ってるお子さんのアレルギー性鼻炎を見ていますが、どうも不用意だと鼻炎を起こしたり、あるいはまた別に説明する『水抜き、鼻抜きができない。泳いだ後水が耳に残る』気がする事があります。では泳げないかというとそんなことはありません。まず通院。
[プールに入る時に、その前に、適応が可能な、抗アレルギー性点鼻薬(ノスラン、インタール)などをささせてから入水する]という方法があります。プールの季節になると、鼻水が多くなる、あるいはスイミングスクールなどに入って、入った後鼻水が出る、あるいは鼻が詰まる、耳が詰まる、そういう方には、そういった安全な点鼻薬を病院で処方して入水前にいれたり、またプールの後に治療に来てもらったり色々工夫して、なるべく泳がすようにしています。約束をまもってきちんと通院して、きちんと鼻をかみ、点鼻薬をして泳ぐ子供さんに悪化したことはありません。確かにプールに入ると鼻水が出るお子さんがいます。それは冷えるからというより、むしろプールの消毒液や、水の中の細かいゴミがアレルギー誘発物質になってるような気がします。
質問:泳いではいけない時はあるのですね。
お答え:耳鼻科で例えば急性副鼻腔炎、これからの頭痛がはげしいとか急性中耳炎とか風邪気味とかはいけないですね。
質問:では基本的には泳いでいいのですね。
お答え:もちろんです。他の余病があるならともかく、落ち着いているなら注意して水泳を続けてはいいと思います。お子さんたちには『鼻の治療をしながら、泳いで食べて体力をつけなさい。その方がいいよ。』とむしろ水泳を進めている方です。鼻炎があるか、耳鼻科で見て、その結果場合によっては抗アレルギー系点鼻薬を泳ぐ時前にさし、そして泳いだ後はけして塩水で鼻あらいをしない。で、またよく鼻をかんで抗アレルギー剤点鼻薬をさす。これは守ってください。ただ私もスイマーなんで、できるだけ多くの皆さんに水泳の楽しさを覚えて一生泳いでほしいと思っています。そのためには予めアレルギー性鼻炎の検査と治療をしておきましょう。
質問:水泳の後耳が詰まる時耳に水が入ってるのでしょうか。
お答え:よく水泳の後耳が詰まると言う方がいます。しかし特に本当に子供さんの場合耳の中に水が入っているかこれがはっきりしないのです。というのは水に入ると息抜きが出来ない、というかまだ満足でない子供がたくさんいます。特にアレルギー性鼻炎とか風邪を引いたあとなど。その場合、耳が詰まった感じというのが、耳に水が入った感覚にそっくりですね。で慌てて水が入ったと思って耳掃除とか耳かきをして、結局外耳道炎になる場合が多いのです。こうなると痛くなります。個人的に言うと、綿棒で出そうとすることもよくないのです。あまり無理すると外耳道炎の元になります。
よくみなさんの中で『水泳の後、耳が詰まって水が抜けない』とおっしゃって受診なさる方が多いのですが、実はこれは耳に水が入っているわけでなく、耳と鼻とをつなぐ耳管の一時的な狭窄によってちょうど、高い山に上がって耳がつんとなって来る、いうなれば[息抜きが出来ない為に、耳が詰まった感じ、耳の中に水が入った感じのする方が多いのです。]これを耳管狭窄症といって、結局は耳の中に水が入って、耳が詰まってる感じがするのでなく、実際は、耳抜きが出来ないために耳が詰まった感じ(トンネルの中に入った時のつんとした感じ)で来られる方が案外多いのです。
そういうときは一度空気通し(鼻をつまんで、耳に空気を送る)をやられてみたらいかがでしょうか。バルサルバ方法といいます。あわてて耳が詰まって、水が入ってると思って、耳をかきすぎて外耳道を傷つける人が多いので、一度耳がつんとなってる、違和感のある時に耳鼻科に受診してください。しかしながら、実際見ていませんので、できるだけ耳鼻科の先生に診察を受けてください。中には元々耳垢がたまってそれがふやける場合もあるのですが稀です。それから外耳道にたしかに少しくぼみがあって、そこに水がたまるような耳を持ってる子供もいますがそれほど多くありません。タオルをしっかり押しつけたらほとんど出ます。この場合必ず鼻炎を予防しながら泳ぐといいでしょう。