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no.050617000541

甲状腺萎縮、腺腫様甲状腺腫、頻脈、わずかな不整脈があるといわれました。

相談: (46歳 女性)
熱が午後から出てくるというのが1週間以上続きました。高いときは39度を超えていました。病院で血液検査とエコーをしたところ

FT4―3.67ng/dl FT3―8.2pg/ml TSH―0.02以下MCIU/ML カルシトニン―30pg/ml 甲状腺萎縮(右0.8、左0.7と記入してあります)腺腫様甲状腺腫(左に2個)頻脈、わずかな不整脈との事でした。

メルカゾールを最初の10日は1日6錠、次の10日は4錠そして今2錠になったところです。服用し始めてすぐに無顆粒球症のことが不安になり担当医し相談しましたが、「甲状腺機能亢進症を治すことが先決だ」との事で検査はありませんでした。

今現在日常生活を普通に過ごしていて、貧血の注射はしていますが、体調もいいです。萎縮していて亢進症とはどういうことでしょうか?腺腫様甲状腺腫とはどのようなものでしょうか?日常生活で気をつけることはどのようなことでしょうか?よろしくお願いします。
回答:甲状腺科 教授 宮下 和也
検査値からは、甲状腺中毒症(甲状腺ホルモンが過剰な状態)と言うことはできます。が、甲状腺機能亢進症と診断するためには、検査が不十分です。甲状腺機能亢進症と診断するためには、甲状腺中毒症に加えて、以下の項目のいずれかを満たす必要があります。

(1) TSHレセプター抗体(TRAb)、または甲状腺刺激性抗体(TSAb)のいずれかが陽性である
(2) 放射性ヨード(またはテクネシウム)を用いた検査(シンチグラムおよび摂取率)で、取り込みが増加している
(3) 甲状腺エコー検査で、ドップラー法で、甲状腺の血流が著しく増加している
(ただし、(3)は、診断基準には入っていませんので、参考です)

> 熱が午後から出てくるというのが1週間以上続きました。高いときは39度を超えていました。
> 甲状腺萎縮(右0.8、左0.7と記入してあります)腺腫様甲状腺腫(左に2個)
実際に診ないことには明確なことは言えませんが、これらの症状・経過・所見から見て、亜急性甲状腺炎、または、橋本病の急性増悪の可能性が考えられます。この場合、炎症による甲状腺の破壊が、甲状腺中毒症の原因であり、甲状腺ホルモンの合成・分泌が亢進しているわけではありませんので、甲状腺機能亢進症とは言いません。

もちろん、抗甲状腺薬(甲状腺ホルモン合成を抑える薬剤)のメルカゾールは、このような場合には、有害無益です。これらの場合、炎症が激しければ、ステロイドの内服治療を行います。早急に、他の甲状腺専門医を受診するほうが良いでしょう。
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