相談:
(33歳 女性)
町のクリニックにて、橋本病と診断され薬での治療が始まりました。血液検査で、
TSH 239.5 T3 1.7 T4 0.3 抗核抗体 320 抗DNA-抗体 4.9 サイログロブリン抗体 14.4 抗TPO抗体 5.1
症状が、左頬に蝶形の赤いアザの様な発疹。両腕上腕部、背中全体に蚊に刺された位の大きさのしこりのある発疹。だるさ、眠気、皮膚乾燥、体重増加、息切れ、むくみ(顔と手足)があり、睡眠中に呼吸が浅い為、胸に何かがつかえた様な苦しさがあります。体調は午前中が特に辛く、昼寝をすると少し楽になります。
現在使用中の薬は、チラージンS錠25を1日朝1回、アンテベート軟膏0.05%を風呂あがりに塗っています。一ヶ月後に血液検査をする予定ですが、子供も幼く育児に支障をきたしており、また調子も良くなって来た感じもせず不安なのでメールしました。お忙しいところ、お手数ですが今後のアドバイスをお願いします。
検査値から、橋本病による甲状腺機能低下症の診断は誤っていないと思われますし、投薬(チラージンS錠25を1日朝1回)も、初期投与量としては妥当と思われます。今後、おそらく、徐々に投薬を増量することになると思われます。
> だるさ、眠気、皮膚乾燥、体重増加、息切れ、むくみ(顔と手足)があり
現時点では、治療が始まったばかりで投与量も少ないため、すぐには、これらの自覚症状は改善しないでしょう。少量で開始する理由は、最初から必要十分量を投与してしまいますと、かえって心不全などを引き起こす場合もありますので、安全のために少量で開始するのです。投与量を増やして行けば、次第に自覚症状は改善する可能性が高いと思われますが、しかし、
> 抗核抗体 320 左頬に蝶形の赤いアザの様な発疹。両腕上腕部、背中全体に蚊に刺された位の大きさのしこりのある発疹。
これらは、SLE(全身性エリテマトーデス)などの膠原病を疑わせる検査値と症状です。橋本病と膠原病の合併は、まれではありません。早急に、高度な医療機関の膠原病内科等の専門医に紹介してもらうほうが良いでしょう。