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no.0504010143

妊娠中に甲状腺機能亢進症とサイトメガロウイルスに感染し伝染性単核球症と診断されました。

相談: (32歳 女性)
はじめまして。バセドウ病についてお聞きします。私は32歳ですが20代の前半より甲状腺腫を指摘されていましたが甲状腺機能に異常がないということでそのままにしてありました。
先日肺炎になり入院したところ甲状腺肥大ということで血液検査を受けたところTSH 0.16 FT4 4.99 で多少の機能亢進が見られると言うお話でした。来月まで現在のような状態ならバセドウ病の治療を始めましょうと言われているのですが、現在妊娠5ヶ月ということもあり不安を感じています。先生もバセドウ病とすぐに言えるほどの機能亢進ではないとおっしゃるのですがそれでも治療は始めたほうがいいのでしょうか?軽度の機能亢進は胎児には影響はないのでしょうか?自覚症状としては頻脈125/分、多汗、手足の痺れなどがあります。

今回の妊娠ではサイトメガロウイルスに感染し伝染性単核球症になったり、肺炎になったりとトラブルが続いているので胎児への影響が心配です。どうか先生のアドバイスをよろしくおねがいします。
回答:甲状腺科 教授 宮下 和也
記載されている検査値のみでは、甲状腺機能亢進症・バセドウ病とは診断できません。 実際に診ていませんので明確なことは言えませんが、胎児に直ちに悪影響があるほどの甲状腺機能異常ではなさそうですが、情報が少なく、正確な病状が把握できません。

一般論として、妊娠しますと胎盤からhCGというホルモンが多量に分泌されます。このhCGは、TSH(甲状腺刺激ホルモン)と構造が類似しているため、甲状腺刺激作用があるのです。そのため、妊娠初期には、hCGによって、一過性に甲状腺機能亢進症を生じることがあるのです。これを、妊娠性一過性甲状腺機能亢進症と呼びます。

今回の病状は、この妊娠性一過性甲状腺機能亢進症の可能性がありますが、そのほか、バセドウ病、無痛性甲状腺炎(橋本病の炎症の増悪による甲状腺の破壊)、あるいは、亜急性甲状腺炎など、種々の可能性が考えられます。これらを鑑別する必要があるのですが、そのためには、甲状腺専門医の診察が必要と考えられます。

> 今回の妊娠ではサイトメガロウイルスに感染し伝染性単核球症になったり、肺炎になったりと

サイトメガロウイルス感染の診断が正しいのであれば、むしろ、この方が、心配です。 妊娠中のサイトメガロウイルス感染は、先天性サイトメガロウイルス症候群を生じる恐れがあります。ただし、伝染性単核球症は、誤診も多いのです。実際の症状・経過・検査値の推移などが分からないことには、正確な判断ができません。

サイトメガロウイルス感染による伝染性単核球症と診断された際の症状・経過・検査値の推移などを記載の上、再度ご相談ください。
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