東京女子医科大学 医学部 脳神経外科学講座 講師 平 孝臣
一般のペインクリニックでの治療でも奏功しない慢性の痛みに悩んでいる患者様は少なくありません。これらの痛みの多くは神経因性疼痛といわれ、神経が障害された結果、脊髄や脳での痛みを感じる仕組みに不調が起こり、痛い部位には問題がないの痛いと感じてしまうものです。脳や脊髄の機能的異常ですので脳神経系の慢性疾患と考えるべきで、薬剤治療で改善しない場合には、脊髄硬膜外電気刺激、脳深部電気刺激、脊髄や脳の手術などの外科的処置によって治療する場合もあります。
しかし健康保険の対象となっているこれらの治療も一般的にはあまり知られていません。このような治療があることを知っていただき、痛みに苦しむ方々に少しでもお役にたてればと思います。